不正出血とは

不正出血の女性 漢方

不正出血とは、生理時以外に性器から出血することです。

おりものにうっすら血が交じったり、セックスのあとの出血、突然の出血など症状はさまざま。
生理が終わったと思っても、またすぐに出血がはじまりダラダラと続くような場合も、不正出血にあてはまるでしょう。

西洋医学的な原因もさまざまで、ホルモンバランスの乱れによる卵巣機能障害も考えられますが、子宮体がん子宮頸がんなどの深刻な病気が隠れていたり、子宮筋腫ポリープからの出血の可能性もあります。
まずは婦人科で検査してもらいましょう。

中医学ではおもに、次の3つのタイプ別に考えます。

     1.脾気不足による出血タイプ
     2.瘀血による出血タイプ
     3.血熱による出血タイプ

1.「脾」の「気」が足りないタイプの出血

「気」は、血液が血管の外に漏れださないように守るはたらきがありますが、そのパワー不足により、不正出血がおこることがあります。
この時とくに関係している臓腑は五臓のうちの「脾」と考え、このパワー不足のことを「脾不統血(ひふとうけつ)」や「気不摂血(きふせっけつ)」といいます。

不正出血 漢方 脾不統血

特徴としては以下のような症状があります。
     ・ぶつけたらすぐアザになる
     ・疲れやすい
     ・眠りが浅い、夢が多い
     ・生理の経血色が淡く薄い
     ・生理がだらだらと長く続く

治療としては、まず「脾」のパワーをアップすることです。
脾を元気にして消化機能を高めることにより、体の栄養状態を改善し、血液を守るパワーをつくります。

漢方薬・・・補中益気湯
      帰脾湯
      芎帰膠艾湯   など

2.瘀血による出血

下半身、とくに骨盤内の血液の流れがわるくなり、卵巣・子宮の機能失調が生じると考えます。
不正出血 漢方 瘀血 一般に「瘀血」症状のひとつと考えます。

以下のような特徴がみられます。
     ・下半身や腰まわりが冷える
     ・生理痛が重い
     ・周期が遅れがち
     ・生理の経血量が多く、レバー状のかたまりがある

治療としては、体とくに下半身をあたため、骨盤内の血流をよくし、子宮・卵巣の栄養状態を改善することです。

漢方薬・・・温経湯
      桂枝茯苓丸料   など

3.熱がりタイプの出血

「血」が熱をもつ「血熱(けつねつ)」というタイプがこれにあたります。
子宮・卵巣がなんらかの炎症により過剰に反応し、出血します。このことを「血熱妄行(けつねつもうこう)」といいます。

不正出血 漢方 血熱

以下のような特徴があります。
     ・ニキビや肌荒れがある
     ・のぼせ、ほてり、顔が赤くなる
     ・油っこい食べ物やお酒が好き
     ・便秘がち
     ・生理の経血が鮮血で、量が多い
     ・生理周期が短い

治療には、炎症をやわらげ余分な熱を冷ます漢方薬を用います。
漢方薬・・・五涼華
      涼血清営顆粒
      田七人参   など