子宮筋腫とは

子宮の筋層内にできる良性の腫瘍です。成人女性の4人に1人は筋腫があるといわれるほどポピュラーな病気です。
子宮筋腫 漢方 筋腫の痛む女性
良性なので、ほかに転移したり、がんなどの悪性のものに変化することはありません。ただ腫瘍の大きさや、できる場所によって不妊の原因になることもあります。
腫瘍の数や大きさはさまざまで、発生する部位によって下の3つに分類されます。


原因は女性ホルモンの影響があると考えられていて、女性ホルモンの分泌が盛んな20〜40代に起こりやすく、閉経後は自然に小さくなります。


     ●かかりやすい年代…20〜40代
     ●かかりやすい人…どんな人でもかかる可能性がある

まずは自己チェック

 病気のサインを見逃さないで!

    □生理の出血量が多く、1時間に1度はナプキンを替えないと心配。

    □寝込んでしまうくらい生理痛がひどい

子宮筋腫 漢方 貧血の女性

    □レバーのような血のかたまりが出る

    □生理が10日以上ダラダラと長く続く

    □下腹部がぽっこりふくらんできた

    □あお向けになって腹部を触るとしこりがある

    □排便痛がある

    □貧血である


生理痛がひどかったり、貧血になるほど出血量が多いなど、項目に心当たりがあったら筋腫がある可能性があるので要注意です。

筋腫の種類とおもな症状

子宮筋腫は発生する場所や方向によって症状が異なります。
2種類以上が合併して多発性になることも多く、子宮内膜症と合併するケースもあります。


   粘膜下筋腫
子宮内膜の粘膜の下にできるもので、筋腫が小さいうちから出血などの症状が現れる。

粘膜下筋腫
  症状
筋腫が小さいうちは、不正出血生理期間が長くなるなどの症状が現れる。大きくなると、過多月経になり、激しい痛み貧血を伴う。
受精卵が着床しにくく、着床しても流産しやすくなるため不妊の原因になることもある。

   筋層内筋腫
子宮の筋肉の内側にできるもので、内診で触れて発見されやすい筋腫。

筋層内筋腫
  症状
筋腫が小さいときはほとんど無症状だが、大きくなると過多月経になるほか、頻尿生理痛腰痛などの症状が現れる。
とくに筋腫が子宮の背中側にあるときは不妊の原因になりやすく、流産、早産の原因になることもある。

   漿膜下筋腫
子宮の外側に突き出すようにできる筋腫。
茎を伸ばして発育する有茎漿膜下筋腫もある。

漿膜下筋腫
  症状
症状は比較的軽く、自覚症状があまりないため、筋腫が大きくなるまで気づかないことも。有茎漿膜下筋腫は、茎の部分がねじれて、激痛吐き気ショック症状が起きることもある。
不妊の原因になることは比較的少ない。

中医学では

子宮内膜症と同じで、「血」のめぐりが悪くなった「瘀血」がベースにあるために起こる病気なので、まずは「血」をめぐらせる対処法が必要です。

進行性のどんどん大きくなるタイプの筋腫には、漢方だけでの治療と言うのは難しいですが、悪化防止として筋腫の大きさや状態にもよりますが、「活血薬」という「血」をめぐらせる力が強い漢方薬をメインで処方します。

また出血による「血虚」(血の不足)も考えて、「補血」も考慮します。


  漢方薬・・・桂枝茯苓丸
        桃核承気湯
        爽月宝
        芎帰調血飲
        冠元顆粒
        血府逐瘀丸  など

 症状にあわせてプラス
●生理の経血量が多い人には・・・異常粘膜からの出血を抑え、痛みを緩和する
●貧血になってしまったら ・・・栄養分や血を補う


子宮筋腫の養生法は、瘀血タイプを参考にしましょう