「血」のめぐりが悪い「瘀血」とは

「瘀血(おけつ)」は、ふだんはスムーズに流れている血が、何らかの原因で滞ってしまった状態です。原因はさまざまですが、若い女性にもっとも多いのは、冷えによって血行が悪くなるケース。

瘀血舌

このほか、血とともに体じゅうをめぐっている気の不足や滞り(気虚・気滞)、あるいは血の不足(血虚)や水の滞り(痰湿)から、瘀血に発展する場合もあります。

● 瘀血の舌  暗く紫っぽい色。黒いシミのような斑点があることも。舌の裏の2本の静脈が浮き出て太く蛇行することがあります。

出やすい不調とトラブル

瘀血の女性

瘀血は、痛みしこり黒ずみ が3大特徴と言われます。
    ・肩こり
    ・頭痛
    ・生理痛
などとなって現れます。同じ場所が痛み、マッサージなどで楽になるのが特徴です。
瘀血ぎゅうぎゅうこのタイプは、血行が悪いために
    ・目の下のクマ
    ・顔色のくすみ
    ・シミやソバカス   が現れやすいです。

また、舌の色も暗く紫っぽい色で、紫色の斑点が現れたり、舌の裏の静脈が太く蛇行することもあります。


瘀血を放っておくと、子宮内膜症子宮筋腫卵巣膿腫などの病気に発展することもあるので、できるだけ早めに対策を立てることが大切です。気虚や気滞、血虚など、他の原因がからんでいる場合には、その対策も併用しましょう。

瘀血タイプの気になる婦人科症状↓


おすすめの食事

瘀血 食材1

● しょうが、にんにく、タマネギ、青魚などを温かくして食べる
しょうがにんにくにんにくの茎タマネギらっきょうサバイワシなどの青魚、などは血のめぐりをよくします。
スープや炒めものなど、できるだけ温かくして食べましょう。たとえばセロリはさっと火を通してからサラダにする方がおいしく量もたくさん食べられます。

また、カニは肩凝り予防、は美肌に効果があるといわれます。ただカニは「寒性」の食材なので、しょうがや黒酢と一緒に食べましょう。

お酒にも血をめぐらせる作用がありますが、飲みすぎるとかえって血を滞らせる原因になるので少量にとどめることが大切です。


瘀血 食材2

● 色の濃い野菜を温野菜でたっぷりと
色の濃い野菜も血の働きを助けてくれます。トマトなす(皮付き)、パプリカパセリセロリなどがよいでしょう。
にんにく
オリーブオイルにも血をめぐらせる作用があるので、ラタトゥユなどにして食べるのもおすすめ。

おすすめのお茶

うこん茶、 紅花茶、 ローズティー、 シナモンティー、 杜仲茶、 しょうが紅茶、 黒砂糖入り紅茶、 など

ツボ

  • ツボ

     鳩尾(きゅうび)
    いわゆる「みぞおち」が鳩尾というツボ。

    血をめぐらせる作用があり、循環器系の症状にも用いられます。

    敏感なところなので、気持ちよいと感じる程度に押すか、マッサージを。

  • test

      膈喩(かくゆ)
    肩甲骨の少し下で、背骨から指2本分のところにあるツボ。

    ちょうど横隔膜のあたりにあります。

    ボールペンの反対側などを使って、強めに指圧します。

生活アドバイス

● ストレスと冷えは、できるだけよせつけない
漢方では「血」は「気」のエネルギーが動かしていると考えるので、ストレスによって気のめぐりが悪くなると、血も滞ります。苦手な人には近よらないなど、できるだけストレスを回避するよう気をつけましょう。

また、冷えると水が氷になるように、血も冷えると動かなくなります。冷房が効いた部屋で長時間座りっぱなしでいると、骨盤の血液循環が悪くなり、生理痛などが悪化します。
1〜2時間に一度は立って、動いたり軽く歩いたりする事が大切です。


● 適度な運動を心がける瘀血 生活アドバイス
血行をよくするための適度な運動を心がけましょう。

生理痛が強く、下半身の冷えが気になる人は、骨盤の血行をよくするウォーキングがおすすめ。じんわり汗をかくくらいがちょうどよいでしょう。通勤でひと駅分歩いたり、休憩時間に軽い散歩などを試してみて。

顔色が悪く頭痛肩こりが気になる人は、上半身の血行をよくする手の上げ下げ運動ストレッチがいいでしょう。パソコンや机での仕事中は1〜2時間に一度はストレッチ!
とにかく続けることが大切です。

漢方薬

● 桂枝茯苓丸料

● 桃核承気湯

● 芎帰調血飲第一加減